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「半・分解展」

先月末のHandmadeMAKERS‘が終わったら少しゆっくり出来るかなと思ってました。

でも、結局大阪に戻ってすぐにまた革を切る毎日。


GWとか、もともとなんの関係もなく普通の制作の日々で
「一日くらい『らしい』ことをしたいなぁ」と思いながら。




そんな中、友人にくっついて、京都で開催されていた
衣服標本家という肩書きをもつ長谷川彰良さんの「半・分解展」に行ってきました。



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なんの事前情報も持たず、ただただ友人にくっついて
「京都でなんか美味しいものを食べよ」という魂胆で。笑



いや。見つけちゃいました、私の大好物の人。
最大級の褒め言葉「変態さん」。

「100年前の服(感動)を100年後に伝える」ことを一生の生業にしようと覚悟した長谷川さん。
本当なら美術館や博物館でガラスケースの向こう側にあるはずの
数百年前の衣服を半分に裁断し、縫い目をほどき分解して展示する。
手で触れ顔を近づけ匂いを嗅ぐ。

汗や埃、芯にしていた当時の新聞紙、
擦り切れた裏地。

ファッションに全く疎い私、
テーラーだった父、その後夫婦で縫製のプロとして働いていた両親の血を
一滴も受け継がなかった私でも感動しました。


分解した衣服からパターンをおこし
それで作った服を試着することも出来るし、パターンを購入することも出来ました。

私もアビ(コート)を着てみました。
上着の上から着たのでもこもこしちゃいましたが、
自然に肩がくっと後ろに引かれ、腕が前に曲がるようになっているアビ。
後ろのプリーツ部分がめちゃくちゃ格好良かったな。


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長谷川さんのトークショーもとても興味深いお話が聞けました。
服飾史家の中野香織さんとのお話は、
ファッションのことよりも、バッシングへの対処の仕方、とか
物事を抽象化する能力、とか
なかなか面白かったです。

刀鍛冶の職人たちがボンボニエールを作る話や
水車小屋を受け継いだプジョー兄弟がやがて車を作る話、
エルメスが馬具から鞄を作る会社にシフトした(これは有名ですね)話とか。

これからの時代、
自分の持つ技術や能力を他の「何か」に活かせる術が必要になるという話、
私もこれからを生きるヒントを貰えた気がします。

・・・何か私に出来ること、あるかな。


お話が面白すぎて、中野さんのお勧めの本、思わずポチってしまいました^^



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京都では「かねよ」できんし丼を食べ、
大阪に戻ってグランフロントで赤玉パンチを飲み、
「半・分解展」とはなんの関係もないお互いの推しの話でゲラゲラ笑い
「かっこいいかっこいい」「可愛い可愛い」とキャーキャー騒ぎ、本当に楽しく有意義な一日でした。



これから追い込みの(はずの)友人、おしりに火がついている私。
お互いほんの一日の楽しい休日でした。





MEDERU









by mederu12 | 2019-05-07 19:27 | いろんなお話 | Comments(0)